岩手県トラック協会水沢支部主催の令和5年度安全運転講習会並びに事業者研修会に出席しました。
はじめに、奥州警察署交通課より「交通事故発生状況と事故防止対策」としてご講話をいただきました。
全国的に今年度の死亡事故の発生状況として、特に薄暮時間帯に自動車と歩行者が衝突する事故の割合が多いそうです。その中でも横断中の歩行者との衝突が約9割を占めているのが現状ということでした。
対策として周囲の確認は絶対ですが、それ以外にライトの早め点灯・ハイビーム走行で自分の存在をアピールすることも事故を防ぐためにも効果があるということでした。
また、歩行者も薄暮時間帯や夜間に外を歩く際には目立つ色の衣服、ライトの活用、反射材の着用、無理な横断はしない、そして横断歩道を渡る際には手を挙げて横断します!と車にアピールすることが必要です。
引用:京都府警察/つけよう!反射材 (pref.kyoto.jp)
実際に車を運転していて感じることですが、ライトを活用していたり、反射材を身に付けている歩行者の方と付けていない歩行者の方の見つけやすさは、小さい反射材でも大きく違いがあることが分かります。
車も歩行者も、お互いに自分をアピールして積極的に事故防止に取り組みましょう!
車輪の脱落事故について、岩手県の車輪脱落事故発生件数は全国の中でもワーストである東北管内(6県)のうち、近年はワースト1,2が続いている状況だそうです。
令和6年1月12日時点(令和5年度)でも、岩手県ではすでに12件発生しており、東北の中でもワーストとなっています。社内でもドライバーの皆さんには日々のメンテナンスをしていただいておりますが、引き続き適正な増し締め作業や点検のご協力をお願い致します!
引用:防ごう!大型車車輪脱落事故(ドラマ篇) (youtube.com)
講習の内容ではないのですが、日本自動車工業会様より車輪脱落事故についての動画が公表されておりましたので引用させていただきました。正しい点検整備で事故は防げるというメッセージが込められているドラマ仕立ての動画でとても分かりやすい動画となっています。社内の研修でもぜひ活用させていただきます!
引用(一部):労働安全衛生規則等一部改正のポイントとQ&A (rikusai.or.jp)
そして、花巻労働基準監督署様より、令和5年10月、新たに労働安全衛生規則の改正により「昇降設備の設置」「保護棒の着用」、令和6年2月より「テールゲートリフターの操作に係る特別教育」が義務化についての解説をしていただきました。
また、労働災害防止についてのご講話もいただき、今年度の死傷災害は、新型コロナウイルス感染症による労働災害が大きく減少したこともあり、減少となっている中、依然として転倒災害が多く発生している状況だそうです。
今回の法改正が実施されたことで、昇降設備の設置や保護帽の着用などの物理的な面での災害の減少、そして、実際に教育・周知されることで意識的にも労働災害の予防につながってほしいと思います。